平成30年12月14日 文教委員会にてブロック塀等の安全対策に関する質疑を行いました。

■ブロック塀等の安全対策に関する補助事業について

1.補正予算案の事業目的について

○菅野委員

 私からも、私立学校におけるブロック塀などの安全対策について伺いたいと思います。
 今回の補正予算案は、我が党の要望に応じて、私立学校における地震発生時などに倒壊のおそれのあるブロック塀等の安全対策に関する補助事業を新たに実施するものでありますが、児童生徒の安全確保に向けて、効果が上がるようにしっかりと取り組んでいってもらいたいと思います。
 そこで、改めて今回の補正予算案の事業目的を伺いたいと思います。

○金子私学部長

 今回の補正予算案は、地震発生時のブロック塀等の倒壊による人的被害を防ぐため、私立学校における安全性に問題のあるブロック塀等の撤去、設置を促進し、児童生徒等の安全を確保することを目的としております。
 前倒しが必要な施策に速やかに着手するため、補正予算案での提案を行うこととしたものでございます。

2.補助の考え方について

○菅野委員

 今回は特に、ことし六月の大阪府北部地震による高槻市でのブロック塀倒壊事故などを受けて、緊急性が高い対策として速やかに補正予算で取り組まれるということについては評価できるものだと思います。
 それでは、今回の補助の考え方について伺いたいと思います。

○金子私学部長

 都は、各私立学校におけるブロック塀等の安全対策を促進するため、国の補助に上乗せして補助を実施いたします。
 補助の考え方は、一メートル当たり八万円までは、国と合わせて三分の二を補助し、一メートル当たり八万円から十万円までは、都単独で二分の一を補助するものでございます。
 国の補助対象は、いわゆるブロック塀及び組積造の塀でございますが、都は、これに加えまして、万年塀も対象としているところでございます。
 さらに、木塀を設置する場合には、一メートル当たり十万円から二十一万二千円まで都が全額補助いたします。

3.木塀設置への課題について

○菅野委員

 今回は、対策の促進に向けて、国の補助に都の補助を上乗せするとともに、さらに、都独自に木塀設置に対しても補助の対象として支援することとしています。そして、木塀については一メートル当たり二十一万二千円まで、これは都が全額補助するとのことです。
 木塀については、都を中心に現在四十五の都道府県で進める国産木材活用の取り組みを推進する意味からも補助の対象に盛り込まれたのではないかと思いますが、木塀設置をうたうからには、制度を利用する学校の立場に立った都としての対応が必要だと思います。
 確かに、木塀設置は国産木材の活用につながりますし、また、景観にも優しくて、ブロック塀などと比べて軽量で、倒壊時の危険性という点からもよいとは思いますが、一方で、耐用年数であるとか耐火性など、まだまだ課題があると思われます。
 せっかく補正予算を組んで前倒しで進めるブロック塀対策に、あえて木塀設置の補助を盛り込む以上は、こうした課題への対応もしっかりとしておくべきだと思いますが、都の見解を伺いたいと思います。

○金子私学部長

 都では現在、都有施設において国産木材を使った塀の設置の試行を進めるとともに、関係局で木塀の設置や普及に向けまして、諸課題も含め仕様等の検討を進めているところでございます。
 こうしたことも踏まえ、各私立学校が塀を設置する際にさまざまな選択を可能とするため、速やかな情報提供が行えるよう努めてまいります。

○菅野委員

 わかりました。いずれにしても、この補助事業が効果的に利用されることで、各私立学校において倒壊のおそれのあるブロック塀などが速やかに撤去されて、児童生徒の安全が確保されるよう、私学団体とも連携協力をしながら、全力で取り組んでいただくことを強く要望して、質問を終わります。

【都議会リポート】
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/educational/2018-17.html