令和元年6月13日の文教委員会にて、質疑を行いました。

■東京二〇二〇大会以降の有明アリーナの活用について

◯菅野委員

 私からも、何点か確認の意味で質問させていただきたいと思います。
 東京二〇二〇大会に向けて建設する、今回提案されている有明アリーナほか新規恒久施設で大切なのは、大会中、アスリートや観客に快適な環境を提供するだけではなくて、大会が終わった後にどう活用されるかどうかというのが本当に重要であります。
 平成二十八年度に都政改革本部などで、この有明アリーナについては、一時、建設の再検討も行われた経緯があります。そういった意味では--そのときも我々もいろいろとその質疑の中で申し上げたんですが、実際には、こういったアリーナというのは、単純にスポーツ施設としてだけ捉えれば、確かに後活用というのが限定されてしまいますけれども、都内におけるこうしたアリーナを含むような広い施設というのが、潜在的に需要というのは大きいものがあるというものがいわれていました。
 そういった意味で、そういったものをしっかりと活用していくことで、後利用が有効に効果が出るというようなことで、この有明アリーナは、大会後の利用において大きな可能性を秘めている、そうした施設であろうかというふうに感じています。
 そこで、既に鳥居委員やのがみ委員からの質疑の中で、コンセッション方式等の詳細については、いろいろとお聞きすることができたわけですけれども、今回、有明アリーナは東京の新たなスポーツ、文化の拠点となる施設にすること及び有明レガシーエリアのランドマークとなる、そして、地域のにぎわいと発展に貢献する施設となることが大きな命題、目的となっていると思います。
 そのためにも、民間企業の創意工夫を最大限生かした施設運営を行えるようにコンセッション方式が導入された。そして、今回は、この有明アリーナというのが、まさにコンセッション方式なんですが、アリーナとしては国内初の取り組み、導入ということで、やはりその効果というのが非常に注目されるところであります。
 そこで、改めてもう一度確認したいんですが、今回、三つのグループから提案書の提出がありました。その中で運営権者候補者として、株式会社電通を代表とするグループが選定されましたけれども、改めてこの緑グループですかね、選定されたポイント、加点の審査の点数を見ますと、運営権対価の得点を除くと、ほぼこの緑グループが、全て上位に点数が入っているということもあるんですが、そういう意味で、その中でも特にここがとりわけすぐれていたというような点があったら教えていただきたいと思います。

○鈴木開設準備担当部長利用促進担当部長兼務

 今回の運営権者候補者の構成企業は、イベント開催やスポーツ大会の運営等に豊富な実績を有しておりまして、世界的なネットワークを活用して、大規模なスポーツ大会やイベントを誘致するという提案がされました。
 トップアスリートから都民利用まで、またスポーツと文化のバランスを考慮しながら、質の高いコンテンツを提供することが期待できる点が審査委員会でも高く評価されました。
 また、高密度Wi-Fiの整備など、先ほども申し上げましたように、ITを中心とした積極的な追加投資によりまして、最先端のスマートアリーナを目指すなど、今後のアリーナの姿を見据えた意欲的な提案も高く評価されたところでございます。
 都が固定額として受け取る運営権対価につきましては、より高額な提案をしてきたグループもございましたが、業績連動支払いについては最も高い提案をしております。
 そのほか、アマチュアスポーツの利用料金の低廉化、障害者スポーツ団体への特別優先予約、周辺エリア全体のにぎわいの創出に資する積極的な提案などもポイントとなりまして、審査委員会ではトータルで最も高い得点を獲得したということでございます。

◯菅野委員

 ぜひ、このコンセッション方式で、今いった提案の中で、特に業績連動支払いというのが高い提案があったということでございますけれども、こういった意味で、ある程度、施設がどんどんどんどん運営がうまくいって業績が上がれば、それだけ都に入る収益がふえるというようなことだと思います。そういった意味で、都民負担の軽減にもどんどんつながるような積極的な提案であったというふうには理解するんですが、ぜひそういった点をしっかりと活用していかなければならないと思います。
 そこで、この株式会社東京有明アリーナの構成企業を見ますと、各分野で日本を代表するような実力があり、企画力のある会社が並んでいます。実施能力は十分期待できるところでありますけれども、今回の提案内容をないがしろにせず、確実に実施してもらうことが必要であります。そのために、都はどのような働きかけをするのかお聞きしたいと思います。

○鈴木開設準備担当部長利用促進担当部長兼務

 今後締結する公共施設等運営権実施契約では、都と運営権者との間で情報共有や協議を行う場として、運営協議会を設置することとしております。この協議会を通じまして、提案内容の検討状況や実施状況について把握することができます。
 さらに、モニタリング制度を導入しておりまして、毎月定例的に事業の実施状況の報告を受け、実施状況を点検、把握することとしております。提案内容が適切に実施されていないと判断した場合は、業務の是正を勧告し、是正計画を提出させ、その計画に基づいた是正措置の実施を求めてまいります。
 こうしたことにより、運営権者が提案内容を着実に実施するよう促しまして、有明アリーナの適切な運営を確保してまいります。

◯菅野委員

 そういった提案がきちっと実行されてこそ、本当の効果が生まれるものと思いますので、ぜひその辺をしっかりと都の方も見守っていただきたいなと思っています。
 その上で、この有明アリーナが東京の新たなスポーツ、文化の拠点として、まさにオリンピックレガシーとしてしっかりと後世に引き継げる施設になるようなことを大いに期待して、質問を終わりたいと思います。

【都議会リポート】
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/educational/2019-08.html