4年ぶりの都議会議事堂見学ご案内

広報公聴活動としての都議会見学

都議会議員の仕事は多岐にわたりますが、その中に「広報・公聴」というものがあります。
これは東京都や都議会の施策や議論の紹介・説明を行ったり、政策に反映させるために広く都民の皆さんから意見を聞くというもので、都政報告のレポートの発行などが代表的なものですが、実際に都議会議事堂を見学していただき、どのように東京都議会で議論が行われるか知っていただく「都議会見学」もその一つです。
コロナ禍の影響でしばらく本会議の傍聴を含め議事堂内の見学には制限があったのですが、ようやく制限が緩和され見学ツアーも再び行われるようになりました。
(私も2019年以来4年ぶりの見学会案内でした。)

最前線の意見を行政につなぐ

今日お見えになったのは社会保険労務士の皆さん(東京都社会保険労務士会 臨海統括支部 様)です。
東京都の労働施策の最前線で活躍されている先生方ですので、見学に先立ち、まず労働問題を所管する産業労働局による施策についての講演があり、そののち専門的に踏み込んだ質疑や、また最近実施された政策がどの程度使用されているかなど、活発な意見交換が行われました。社会保険労務士の先生からも「今後このようにしてほしい」といった具体的な要望が担当部局に寄せられるなど、限られた時間内ではありましたが、「現場」に立つ先生方と行政を結ぶ有意義な意見交換の場になりました。


▲ 講演に先立ち私と鈴木彰浩議員による都政報告も行いました

議事堂見学ツアー

講演のあとは、いよいよ都議会議事堂内の見学です。
議事堂の1階にある都議会PRコーナーから始まり、都議会議事堂から見る東京都庁第一本庁舎の説明そして最も広い委員会室である第15委員会室と見学が進みます。
第15委員会室は予算特別委員会や新型コロナウイルス感染症対策特別委員会、またかつて行われた100条委員会などの舞台となる委員会室で、しばしば丁々発止の真剣な戦いの舞台となる場所です。


▲ 第15委員会室について説明をしました

予算委員会の説明からの流れで東京都の予算規模の紹介も行われ、オーストリアの国家予算とほぼ同じ規模という説明に驚きの声が上がっていました。
議事堂の見学には広報担当の職員が随行し、丁寧に説明を行ってくれますが、私も付け加えて都庁や議事堂にまつわるエピソードを紹介いたしました。

見学のクライマックスの本会議場

見学のクライマックスは本会議場です。
議事堂の見学は随時行われていますが、議員が同行した場合のみ本会議場内に入り見学することが出来ます(議員が同行しない場合、また定例会の期間中は傍聴席からの見学になります)
各議員の席はもちろん、議長席や小池都知事が座る知事席に着席することもでき、また写真撮影が可能なので、皆さん、記念写真を撮って楽しまれていました。
東京都議会は地方議会ではありますが、議事堂に入られると思った以上に空間が大きく感じられるのか、皆さん驚かれます。機会があればぜひ体験していただきたいです。

本会議場の見学を終えたのちは、都民広場をぬけて第一本庁舎に進み、都庁展望台の見学へ。ここまでが一般的な都議会議事堂見学の基本的な流れになります。
公務があったため、懇親会は失礼しましたが、近いようでなかなか縁がない都議会の見学を楽しんでいただけましたら幸いです。